わざわざ進出する理由は?
我が国で他国に進出しようとする国は高句麗しかなかった。
日本はこちら側にしか土地が無いから朝鮮半島に進出しようとした。
逆に我々は日本に行かなくても大陸側に進出すればいいだけ。
なぜ進出しなければならないんだ?
自分が王様だったら、土地は自分のものだし、国民も自分の所有物だし、税をかき集めて生きていけるのに、なぜ攻め込むのか?と思ってしまう。
負けたら破滅するというのに。
ただの略奪じゃなくて、占領するために海を渡るのは簡単じゃないから。
島国を奪うのはコスパがあまりにも悪すぎる。
たとえ占領したとしても長くは持たない。
日本ことを統治していないだけで、高句麗系、新羅系、百済系…いわゆる渡来人たちが日本に渡って、指導者として豊かな生活をしていた。
三国時代に我々の祖先が京都に建てた寺院は一つ二つでは済まない。
有名な法隆寺に限らず、京都で観光名所になっている清水寺も新羅の貴族が立てた寺だ。
世界最強のフランスやドイツだってイギリスには上陸できない。
余剰なエネルギーが発生して備蓄できてこそ、外側に領土を伸ばすことができる。
自国を食べて生かすだけでも難しいということだ。
当時の日本を占領するのも無駄じゃなかったと思うんだけど。
朝鮮半島よりも生産量が多いからこそ、人口も多かった。
昔のイギリスと日本は人が住めないような場所だった。
征服しても国力の無駄遣いだ。
国ではなく民族として考えるなら、朝鮮半島の人々が事実上日本を征服したといっても過言ではない。
三国時代の頃の朝鮮半島は日本列島より文化的にも経済的にも優れていたが、統一されずに三国に割れていたせいで、日本を国家的に征服するような国力が無かった。
高句麗の全盛期は可能だったかもしれないが、それでも南には百済と新羅がいた。
統一新羅、高麗時代の頃になると両国の国力が同じくらいになっていたし、朝鮮時代になると国力で完全に逆転されてしまって、逆に我々が攻め込まれる側になっていた。
百済の人間が日本に渡って支配層になったのだから、ある程度は進出していた。